宮崎印
熊本印
S版肉筆 趣味週間 花下遊楽 37.4.20発行 東京特印 竜文原寸大精密模写
制作初期段階
S版肉筆 文通週間 日本橋37.10.7発行 東京特印 鳥12銭精密拡大模写図
新たに加わった竜文カバー9点(青文字カバー)と下記のカバーは
茨城県石下の岩田澄夫氏コレクションの画像協力をいただき新た
な資料として掲載させていただいたものです。
宇都宮印
丸亀印
赤間関印
広島印
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資料協力大谷二郎氏
晩年になって瀬戸口氏は良寛に深く帰依し、良寛和尚の詩、詠歌を幾度も短冊等に描いている。下記の七点は画家である瀬戸口氏が描かれた良寛和尚にちなんだ句と絵を短冊に描いたものである。カバーカシェの制作者だけでない姿の一面がここにあります。
第二十四番封皮 相違点なし
千葉の宮内氏からの資料提供により24番の姿が明らかになりました。
その他について
①幻の瀬戸口肉筆版、笹の會版が存在する。限定三部制作でタトウ付。発行はとりs/s(s44.1.20)と500円金剛力士像(s44.2.1)の二回のみ。頒布会員は氏を含む三人。非常に私的な肉筆版の制作である。カシェはS版、スタジオ版に似た描き方がなされている。
②瀬戸口氏のカシェ制作のきっかけは某造船の会長にドイツの官制カバーを見せてもらったこと。その折のカバーに興味を持ちこれを機としてカシェを描き始めたとのことである。
③瀬戸口正氏はエンタイアのコレクターであり、龍文や切手類に詳しい。この経歴がカシェ制作に生かされたことも多い。逓信博物館には氏自らが寄贈した龍文切手の克明な模写図が保存されている。
④瀬戸口版はどれも希少だが、特に日米小型シートでN版は10部、Q版は7部のみ制作され特に希少である。
⑤絹封皮の不足や作者の手違いなどから、スタジオ版での絹封皮「青年の船」(s43.1.19)がある。また四昧会肉筆の66回から68回頒布で和紙封皮を間に合わせで使用したものがある。
⑥N版、Q版(後期)は凸版+筆彩色で制作されたが、彩色には印刷用のインクを薄く溶いて着色されている。
⑦瀬戸口氏のFDCのカシェ制作は昭和46年4月20日まで。これ以降の10年間は特に外界とは極力関係を絶ち以後日本画の制作に専念された。大正14年5月生まれの氏は多くのカシェ制作をされたが、1995年8月に病気のために71歳で逝去されている。
⑧私見だが、渡辺木版、松屋木版、宮崎木版、郵政技官肉筆、FKK肉筆、富士秋跡画伯肉筆、ローカルカバー等多々のFDCを見てきたがひとまとまりとしての瀬戸口版肉筆カバーの格調と美しさ、発想の豊かさ等を超えるFDCをいまだに他に見ることはない。
このページは、趣友の資料提供、アドバイス等をもとに1993年に長岡まで瀬戸口氏を訪ねて、肉筆カバーを中心としたカバー制作について直接伺った内容と、佐瀬一夫氏発行のカバー研究誌で1993-1994に私が瀬戸口氏について書いたものに訂正、加筆したものを基にしてまとめたものです。瀬戸口氏の作成された多々な肉筆カバーの顔と偉業を一人でも多くの方に見ていただき、後世の人に残せたらと願うものです。
筆者 高崎光吉(たかさきみつよし)
竜文切手4種の切手シートの精密模写を瀬戸口氏は成功させている。カラー写真2枚と白黒写真は深谷市の大谷氏より20数年前にいただいたものを紹介しています。
モノクロ写真2葉は瀬戸口版の会報として12号まで発行された「えすばんあわあ」の2号付録(48文)、9号付録(百文)から転載したものです。上記の会報は一号38年1月31日発行から40年5月25日の12号まで会員に配布されています。
瀬戸口正画伯と旧知の深谷の大谷さんに提供いただいた色紙です。たてよこ各24センチの色紙の中央部に、龍文切手200文の精密な模写がたて11.3cm×横11.3cmで描かれています。切手の朱色を誠実に再現された色紙の顔を是非ごらんになってください。色紙の左角下にはカバーでお馴染みの瀬の印が押印されています。
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上記の短冊はすべて深谷の大谷さんより画像の提供をいただき掲載させていただいています。瀬戸口氏の短冊画には句画を描いたものや・季節の動植物を描いたものも多々あります。
S版肉筆 趣味週間 源氏 34.5.20発行 東京特印 栄昌の大判錦絵より模写
S版肉筆 趣味週間 伊勢 35.4.20発行 竜百文銭の精密拡大模写第一段階
べんがら下絵
第三十九番封皮 外枠左上角に2本線と
右下角に線あり
第三十七番封皮 外枠左上角に縦2本の線あり
第三十六番封皮 文の左払い部分に横線あり
第三十三番封皮 外枠左上角に縦線、右角下に横線あり
第三十一番封皮 左龍の足部分の右に斜め線
,銭の右払いの後の跳ねが太い
第三十二番封皮 八、文の周辺にたくさんの点あり
第二十九番封皮 相違点なし
第二十八番封皮 銭、四、八の周りにそれぞれ点
外枠左上角に縦線あり
第二十七番封皮 相違点なし
第二十六番封皮 文の右に点が3つあり
第二十五番封皮 相違点なし
渋木花山家筆消
那覇印
横浜印
多高津印
札幌印
水戸印
甲府印
山形印
神奈川印
松本印
富山印
高松印
博多印
大分印
長崎印
鹿児島印
大阪印
京都印
函館印
秋田印
福島印
盛岡印
岐阜印
新潟印
和歌山印
徳島印
高知印
松山印
10円壁画封皮切り抜き印面貼 29.11.1発行
法隆寺風景印 地蔵菩薩唐招提寺素描
30円円覚寺コイル2連貼 38.3.18発行
東京中央和活印、大船風景印
円覚寺舎利殿 覚書をカシェに描く
通常500円P貼 24.9.26発行 東京欧活印金泥細線を多用して機関車素描画
趣味週間 月に雁 24.11.1発行 東京特印 広重画の模写画
鉄道75年s/s貼 22..10.14発行 東京特印 1825年スチーブンソンの
ロコモーション号機関車を金泥細線を使用して描画
通常50円中宮寺本尊 26.5.1発行法隆寺和活印阿弥陀如来像を黒地に金泥で描写
通常100円製鋼P貼 24.10.15発行 東京欧活印金泥細線を多用して工業都市風景を描く
通常2円秋田犬5枚貼 28.8.25発行
大館和活印 秋田犬を素描
8円炭坑夫封皮切抜印面貼 24.11.1発行
東京欧活印 ボタ山と夕焼け図 黒地に赤と
金細線で描写
趣味週間 見返り美人 23.11.29発行 東京特印
菱川師宣筆江戸風俗図の模写 黒地に金泥で描写
S40.4.20発行 長岡特印
佐賀印
松江印
尾道印
津印
金沢印
静岡印
高刃印
長野印
高崎印
千葉印
前橋印
青森印
東京印
長浜印
山口印
鳥取印
姫路印
四日市印
奈良印
岡山印
名古屋印
大津印
福井印
根室印
仙台印
浦和印
横須賀印
若松印
神戸印
第二十三番封皮 外枠左上角に横線あり
第二十番封皮 四の一画目の線に髭が二本、外枠の左下角に点と線あり
第十九番封皮 外枠右中央部右に斜め線あり
龍文48文切手シートの40面の各切手の微妙な違いを正確無比に肉筆描写したカバーである。
Q弦会版 禅士と分節カシェ
第九番封皮 龍の口の線が太く、文の右払いに点あり
吉川洋一氏が20数年前に制作された「しのび草」には現在では見ることのかなわない瀬戸口版肉筆が掲載されています。瀬戸口版発行前に制作された、試作品としての意味合いのあるカバーです。瀬戸口版の資料として欠かせないカバーですので掲載しました。
第十三番封皮 点、線など相違点なし
第二十一番封皮 相違点なし
第十四番封皮 四の左外に斜め点、文の右払いが
長い、外枠右下に長い斜め線あり
第十七番封皮 四十八文文字の周りに
細かい点がたくさんあり
第十八番封皮 八の左払いの上に斜め線、
右払いと文の間に斜め点あり
四昧会肉筆 趣味週間 髪 44.4.20発行 東京特印 黒地に金泥で
竜弐銭切手を精密拡大模写
第十一番封皮 文の右払いが長い
第四番封皮 十文字左右に線あり
第五番封皮 龍の右口部分が濃くなっている
第六番封皮 銭の金のたて線左が微妙短い
第七番封皮 外の□左上に縦と横の線あり
連作40部のうちの第2番封皮 左下枠角に縦線あり
以上63通。すべて肉筆によるボタ印の再現を果たす。長岡特印、絹封皮使用。s40.4.20発行 希少なセットカバー。作者が龍文エンタイヤの収集家であるからこそできた仕事です。
第一回分のタトウ
にわとりs/s貼 44.1.20発行米沢風景、活印 限定3部制作でタトウ付
500円金剛力士像20面シート貼 44.2.1発行 奈良風、和、欧活印
新潟に瀬戸口氏を訪問した折に頂いた貴重なカバーです。肉筆紙封皮
ありり日の瀬戸口先生。かくしゃくとした好好爺という感じの方でした。1993年、94年にお会いした時の写真を掲載します。
S版肉筆川柳をもとに描いたカシェ 紙封皮
38.3.18発行東京活、大船風景印
第三番封皮 銭文字の払いに右斜め線
500円金剛力士像44.2.1発行 奈良風景印 絹封皮 限定三部制作
第二回分のタトウ
S版肉筆 文通週間 箱根P貼 36.10.8発行 東京特印、欧活印
広重筆 東海道素描より
S版肉筆 文通週間 波裏 38.10.6発行 東京特印 北斎の八朔太夫模写図
私の所有するカシェとかんざし部に違いあり。S版ページ掲載カバーと見比べて
みてください